パーソナルトレーナー大久保進哉「正しい姿勢とは」

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  • 17.05.17コラム

正しい姿勢とは!

第一回「正しい姿勢とは!」

第一回「正しい姿勢とは!」

パーソナルトレーナー、JATI上級トレーニング指導者、健康運動指導士、実践指導者担当講師 大久保進哉

皆様、はじめまして!この度、当協会のコラムを担当させて頂く事になりましたパーソナルトレーナーの大久保進哉と申します。宜しくお願い致します。
まずは、少し自己紹介させて頂けますか?パーソナルトレーナーとは、お客様の健康や運動に関するご要望に対する問題解決を行う仕事です。元々は、アスリートの競技力向上からスタートしました。しかし、近年、日本の高齢化と共に、姿勢改善や、ロコモティブシンドローム(運動器機能低下症候群)への予防・改善などへのご要望が増えております。私は、中でも高齢者指導の経験が非常に多く、これまでに1000名を超えるお客様を担当させて頂きました。

よって、これまでの運動指導経験や、自身が学んだことなどをベースにして、皆様に姿勢を中心とした運動に関わるコラムを連載させて頂きます。気軽に楽しみながら「ああ、あるある!」と言った感じでお読み頂ければ幸いです。どうぞ、宜しくお願い致します。

腰痛を併発しやすい反り腰に御注意!

「腰痛を併発しやすい反り腰に御注意!」
さて、姿勢には色々な例え方があります。
ざっと考えてみても「猫背」「巻き肩」「反り腰」「O脚」「X脚」・・・など、様々ですね。
中でも、近年、非常に注目されているのが骨盤ではないでしょうか?

人間の重心とは

人間の重心(上から二番目の仙骨のやや前方)は骨盤内にありますし、ウエストのくびれなどからも骨盤を想像する事が多いと思います。
そこで、まずは骨盤を取り上げたいと思います。
骨盤から見た姿勢の分類には、「前傾姿勢=腰が反っている」「後傾姿勢=腰が丸まっている」という言い方が一般的かと思います。
最近の女性誌などでは「骨盤が緩んでいる」という言い方もするようですが、やや抽象的な言い方で、どのあたりが緩んでいるのか?を明確にするよりも、女性による骨盤への関心を増やす事が目的のようですね。
基本的に、骨盤はグラグラするほど緩むものではありませんので、そこはご安心ください。

人間の重心とは

「反り腰」という姿勢

さて、私が今回、皆様に注目して頂きたいのは「反り腰」という姿勢です。
詳しくは「骨盤前方移動型」とも言いますが、イメージしやすいように「反り腰」という言い方で進めます。
写真を見たり、具体例を示すと、運動指導者だけではなく、一般の方々も「ああ!いるいる」「この姿勢要注意ですよね?」などと言います。
具体的な「反り腰」の特徴としては、以下が考えられます。

①特に、運動不足の中高齢者にも、頻繁に見られる姿勢
②メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)にも多い姿勢
③女性が気にしやすい“下腹ポッコリ”の姿勢
④胸を張りなさいと言われ綺麗を意識した姿勢
⑤腰が反り、圧迫ストレスがかかり、腰痛を併発しやすい姿勢
いかがでしょうか?この「反り腰」に着目するのは、とても大事な事だと感じて頂けましたか?
「反り腰」とは骨盤が前に倒れた状態です。

胸を張って立つと反り腰になる

さて、胸を張って立つと反り腰になります。
ココで気が付きませんか!「胸を張る」って良い姿勢なのでは?って思いませんでしたか?
そうなのです。
良い姿勢の代名詞の「胸を張る」を強調しすぎるのは、実は危険でもあるのです。

正しい姿勢とは

正しい姿勢とは、人間の質量がその点に集中しているとみなされる点=重心が正しい位置にある事です。
極端に胸を張りすぎて、それにつられて腰が反ってゆくと、先ほど言ったように、重心が中心からずれるのです。それが悪い姿勢につながってゆきます。
つまり意識した程度では難しいのです。

正しい姿勢とは

諦めるしかないですか!!

大丈夫です。
今まで私が出会った運動の中でも、正しい姿勢になるための新たな進化を予感させると確信した方法がありますので今回紹介させていただきます。
「セルフフケア姿勢運動プラスムーブ」です。
それは、畳一畳も要らない壁があれば、そこで「寝る・座る・立つ」だけです。
それにより人間が本来持っている正しい姿勢に誘導することで運動機能をより向上させ生命力を上げることができる方法です。
この方法ならば、誰でも簡単に重心を中心に集める事が可能なのです。

姿勢矯正「ミイラ巻」

重心を中心に集める為に、全身姿勢矯正ハッピーベルトを用いて身体を束ねます。
これをミイラ巻と言っています。
例えて言えば、割りばしが数本あっても下の左の写真のように立ちません。
右の写真のように束ねると立ちます。
この原理を利用しているそうです。束ねる事で、重心が動揺しなくなる事と、地面との接地点(基底面)が広くなるからと考えられます。
要するに安定感が増すのです。

しかし、束ねるだけではありません。この続きは次回お話ししたいと思います。
では、引き続き、次回以降も「正しい姿勢とは!」に着目したいと思います。
分かりやすく、そして楽しめる内容にしたいと思いますので、引き続き、宜しくお願い致します!

姿勢矯正「ミイラ巻」