パーソナルトレーナー、JATI上級トレーニング指導者、健康運動指導士、実践指導者担当講師 大久保進哉
皆様、こんにちは。コラム担当の大久保進哉です。
さて、私は、パーソナルトレーナー(お客様の個性や要望に合わせてマンツーマンで行う運動指導者)として、日々姿勢改善の問題解決を行っております。
中でも「反り腰」に関しては、最も多い不良姿勢の一つかもしれません。
さて、話は少し変わりますが、私はスーパー銭湯に行くと、ついつい他人の姿勢を見てしまいます。職業病ですね(笑)
利用されているお客様(以下=利用者)の中に、妊婦さんのようにお腹がパンパンに膨らんでいる男性も沢山見受けられます。所謂「ビール腹」のような姿勢(体型)です。
このような利用者の方は、歩行時には腰が反っているのですが、お風呂で行動している際、ある瞬間に腰が丸くなる時があるのです。
それは、どのような時だと思いますか?※僕は女性風呂には入れないので、分かりませんが、女性にも「ビール腹」はいらっしゃるかと思います。
それは、下からモノを取り上げる際(かけ湯をする際など)の、中腰姿勢なのです。床からモノを持ち上げたり、ゴルフ場でカップからボールを取り出す際なども類似している姿勢(動作)です。
下からモノを取り上げる場面です。具体的に言うと。
①かけ湯をする際に、桶を取る
②ゴルフのカップからボールを取り出す
③古新聞を床から持ち上げる
このような姿勢(動作)は、腰痛になりやすいので注意が必要なのです!
通常、上記のような「中腰姿勢」では、少し腰を反らせて、背中や腰の筋肉を緊張させておくことで腰痛を予防します。
筋力トレーニング用語では「バックアーチ=腰の適度な反り」などと言います。筋トレ種目では「デッドリフト」と言います。
よって、上記のような「反り腰」の男性は、腰痛にはならないのでは?と思いきや・・・。
そうではないのです。
実は、肝心な時になると「反っていた腰が丸くなってしまう」事が起こります。
「反り腰」の男性は骨盤が前に傾斜して反った状態のまま、お腹を丸めて下のものを取っています。これは求めている状態ではありません。
次の2つの姿勢は同じ反るでも違うということです。
・反るという動作(意識)で反っている
・骨盤が前に傾斜して反る
歩行時などに腰が反っている所謂「ビール腹=反り腰」のような方は、意識的に腰を反らせている訳ではありません。骨盤が前方に傾いて(引っ張られて)、結果的に「反り腰」になってしまいます。
腰痛を予防するには「意識的にお腹に力を集める」必要があるのです。
この腰痛予防法を知らない「反り腰」の方は、肝心な「いざ!」という時に歪んだ骨盤のまま腰を丸めてしまい、腰痛を発生させてしまうのです。
そして、その腰痛が慢性的になってる方も少なくありません。
そのアクシデントを予防するには、どうすれば良いのでしょうか?
それは、意識的に腰を反ったり、意識的に腰を丸めたり、自分の意志で行う事です。
しかし、腰痛を繰り返している方の中には、下からモノを取り上げるのが怖いという方もいらっしゃると思います。
そのような方は、僕が体験しましたセルフケア姿勢運動プラスムーブが良いかと思います。
腰が痛くて仰向けに寝るのがキツイ方も姿勢矯正ハッピーベルトで全身束ねると仰向けに寝ることが出来ます。その状態から壁を蹴る自分の筋力を利用して前傾斜した骨盤を正しい状態に移動することが出来ます。
更に「前傾斜した骨盤を正しい状態に維持できる筋肉」を強化することが出来ます。
ワンレッスンで変化された方の写真をお借りしましたので、ご紹介します。
高齢の方でも寝ながら壁を軽く蹴るだけなので簡単なのに反り腰を改善し腰痛を予防できる筋力をアップすることが出来セルフケアで根本解決目指せます。
特に睡眠時などは、無意識になり、反り腰が過剰になる傾向が強いです。
睡眠前に、プラスムーブをして腰の反りを減少させてから睡眠をとる事も宜しいかと思います。
そして朝起きたらすぐにプラスムーブをして腰の反りを減少させてから起き上がると1日元気に過ごせるのでオススメです。
7、パーソナルトレーニングで強化される筋肉とプラスムーブで強化される筋肉の差別化とは?
8、セルフケア姿勢指導士はどのようなパーソナルトレーナーにおススメか?
【執筆】
パーソナルトレーナー、JATI上級トレーニング指導者、
健康運動指導士、実践指導者担当講師
大久保進哉