パーソナルトレーナー、JATI上級トレーニング指導者、健康運動指導士、実践指導者担当講師 大久保進哉
皆様、こんにちは。今回は、今後、パーソナルトレーナーの方で、「セルフケア姿勢指導士」の資格取得を考えている方も多いと思いますので、そのパーソナルトレーナー特有のお悩みを書いてみます
さて、パーソナルトレーニングを希望する方のご要望は大きく分け
①ボディメイク(プロポーションを向上する。メリハリの効いた身
②機能向上(運動不足や加齢などから起こる膝痛、腰痛などの改善
今日は一つ目のボディメイクのご要望におけるパーソナルトレーナ
「お客様の食欲が強く、食事のコントロールを嫌がってしまう」
最近は、「ボディメイク」という言葉が一般化しましたが、以前は「脂肪燃焼」や「シェイプアップ」と呼んでいました。
ダイエット関連は、市場も大きく、「~ダイエット」のような流行語が生まれやすい背景があり、ハリウッドセレブが行う“最新~ダイエット”などが特集されやすいです。
しかし、そうは言っても、ハリウッドセレブが「好きなモノを好きなだけ食べている」訳ではありません。歌手のマドンナ氏も、専属の和食シェフを雇用し、品質が良く、脂肪や添加物などが少ない食事をしている事はご存知でしょうか?
さて、一般的にボディメイクをする際に、特に脂肪が多い方(女性で、体脂肪率30%以上ある方)は、食事7~8割。運動2~3割。位の配分で、運動によるカロリー消費よりも食事におけるカロリー制限を重視された方が、結果が早く出ます。理由は、とてもシンプルで「運動で200キロカロリー減らすのと、食事で200キロカロリー減らすのでは、食事の方が圧倒的に減らしやすいからです!」
特に、体力に自信の無い方は、運動で200キロカロリー減らすのは、簡単ではありません。
ちなみに、脂肪で1Kg減らそうと思ったら、約7700キロカロリーが必要です。
これは、フルマラソンを3回完走して消費したカロリーと、だいたい同じなのです。
よって、筋肉量を増やし、基礎代謝(人間が寝ているだけでも臓器などを動かすのに必要なエネルギー)や活動時代謝(筋肉が増える事で増える活動時のエネルギー消費。例: 歩幅が広がる。積極的に階段を使うようになる。)が増える事も長い目で見ると重要ですが、まずは食事の節制を習慣化した方が、リバウンドもしにくくなるのです。
しかし、智子先生考案のプラスムーブによって、食事制限をあまり行わずにボディメイク(特にウエストサイズダウン)に成功された例も多いようです。その事例や理由など。
智子先生からにコメントです。
ハイ!食事制限は一切なしでボディメイク(特にウエストサイズダウン)に成功された方がいらっしゃいます。
しかも、その方目的はそこではありませんでした。
産後から変形性膝関節症で20年どこへ行って何をしても改善しないとお悩みでした。
開始から6回目ひと月半のレッスン後の変化は
体重:-3kgバスト:-3cm ウエスト:-6cmヒップ:-1cm 太もも:-1.5cm
「きつかったパンツが少しゆとりが出てきた。常に左ひざのあたりはなんとなく重く感じていたが、 重さを感じなくなり、軽くなったようで、長時間立っていることも苦痛ではなくなった。」
さらに開始から8か月後の2013年10月5日→2014年6月14日の結果
体重-6㎏バスト-6㎝二の腕-2㎝ ウエスト-9,5㎝ヒップ-5㎝太もも-5,5㎝ふくらはぎ-1,5㎝足首-1㎝
【病状、痛み、コリの変化】長時間歩いても膝の痛みをあまり感じない。
【気持ちの変化】少ししんどくても、ハッピーアイテムを付けて15分でも寝るだけ、すわる だけをすると、スッキリする。
【日常生活での変化】動くのがおっくうだったのが、動くことが楽になった。
【職場での変化】立っている時間が、長くなった。
【周りの方からどんな評価がありましたか】二年ぶりに会った人に「やせた?ヒップが小さくなった。」と言われました。
この女性がこのように成功した大きな理由は重力からの悪影響を限りなく受けない体に誘導したからです。
どうやって誘導したかは後程お話ししますが、まずは理由から。
この女性は膝が歪んでいました。一カ所歪みがあると代償動作を取るために負のバランスが起こり体のあちこちに筋肉の悪い癖が付きます。
この女性の場合は出産が主な原因きっかけですが、それだけでなく子供の頃のけがや捻挫が原因だったり、お仕事でのパソコンやスマホを操作する姿勢も関係してきます。
目に見えない所にもついた筋肉の悪い癖が体のあちこちにある事で重心が中心からズレます。それにより重力からの悪影響を受けます。
筋肉が重力の悪影響を受けると血液やリンパの流れが悪くなるだけでなく、骨や関節や臓器の位置もずれ機能が低下、自律神経など神経の伝達も不具合が起こります。
例えばダイエットしたいと思っても自律神経の伝達に不具合があると、満腹中枢が作動せず、代謝が悪くなり、消化や循環や吸収といった機能も低下し悪循環が起こります。
骨盤が前傾斜(反り腰)していたことで内臓が下垂したり皮下脂肪や内臓脂肪が付き、腸の機能も低下し骨盤内の臓器のだけでなく全身にこの影響が及んでしまいます。
この女性も反り腰でした。
26年もの間の筋肉の悪い癖も正しく向き合えば筋肉は応えてくれることがこの女性の結果からもわかります。
どうやって癖の付いた筋肉を誘導したかと言いますと、全身束ねて、壁と床を利用して、さらにご自身の脚力・腕力・反発力など利用しただけなんです。
人間が平等に持つ治す力を引き出すことが出来ると元の状態に戻る事ができるということです。
そして、変形性膝関節症に26年も悩まされ歩行にも支障の有った彼女は実は学校の先生で、行事毎に活動の変化を感じ礼服を作り、着れなかった服が着れ直しおしゃれを楽しむことが出来ました。
7、パーソナルトレーニングで強化される筋肉とプラスムーブで強化される筋肉の差別化とは?
8、セルフケア姿勢指導士はどのようなパーソナルトレーナーにおススメか?
【執筆】
パーソナルトレーナー、JATI上級トレーニング指導者、
健康運動指導士、実践指導者担当講師
大久保進哉