「胸を張ってます。とか背筋を伸ばしてます。とか姿勢を意識してます」って方も多いのですが、正しい姿勢ってご存知ですか?
姿勢を意識することで、腰痛になったり、新たな歪みを作ったりしている方が多くいます。
なぜなら正しい姿勢とはどのような姿勢か分からないからです。
そこで、今日は正しい姿勢とはどんな姿勢か一緒に学びたいと思います。
そもそも姿勢とは、体位を表す言葉です。
では、体位とはどんなものでしょうか?
代表的なもので言えば、立っている立位姿勢、座っている坐位姿勢、寝ている臥位(がい)姿勢が一般的な体位です。
他にも四つん這いになったり、倒立したり色んな体位があります。そして、「姿勢とは基本体位と構えによって一意に決まる」※1 ものと定義されています。
体位の定義について深く学びたい方は下記論文を参考にしてください。
※1 姿勢の定義と分類の再考 藤澤宏幸氏
では、正しい姿勢とはどういう姿勢でしょうか。
医学的には安静立位姿勢(あんせいりついしせい)を正しい姿勢と言わており、健康面でも見た目も良いバランスの取れた姿勢です。 ですが、厳密にお話をすると正しい姿勢についての明確な定義がありません。
なぜなら、身体への負担など機能的に正しい姿勢とモデルさんなどのように審美的に正しい姿勢が異なる場合があるからです。
最も楽に立てる姿勢です。なぜなら、重力に対して最小のエネルギーで立てる姿勢だからです。筋力で支えるエネルギーが最小になります。これを医学的な理想姿勢と定義づけられています。
垂直・平行、左右対称のバランスのとれた姿勢を安静立位姿勢と言います。 つまり、頭・胸・お腹、腰、手足などがどういう位置関係・配列(アライメント)をしているのかが重要です。
正面(前額面)から
各部を見て、左右対称にある状態
側面(矢状面)から
見た時、耳(耳垂)、肩(肩峰)、骨盤(大転子)、膝(膝蓋骨後面)、くるぶし(外果)の2cmほど前が一直線で並んでいる状態
上面(水平面)から
見て、ねじれがなく、また足底の歪みはない状態