これまで腰痛を経験したことがなかった方も、妊娠をきっかけに腰痛で悩むことが多いです。筆者(当協会理事 中田裕己)の妻も妊娠まで一切腰痛はありませんでしたが、妊娠20週ごろからはじめて腰痛になりしました。諸説ありますが、最大80%近い妊婦さんが腰痛を患っています。腰痛の原因を科学的に知り、その対策を実施することでより快適なマタニティライフに繋げて頂けたらと思い、下記の論文を参考にわかりやすい表現でお伝えします。
参考:妊娠・産後の骨盤痛が歩行に及ぼす影響 坂本 飛鳥(ヘルスプロモーション理学療法研究2020)
過去の研究結果によると妊婦さんの腰痛(骨盤痛)はホルモン分泌が影響しています。例えば、エストロゲンやリラキシンというホルモンの分泌が増加すると、靱帯が緩むようになります。その結果、骨盤周辺(恥骨結合や仙腸関節)への負担が増加することが分かっています。その結果、腰痛を発生しやすくなっています。
なぜ、腰痛になるような生理現象が起こるのか気になりますよね。妊娠後のホルモンの分泌の変化は出産準備として全て意味があるんです。リラキシンのお陰で赤ちゃんが産道を通ってこれるようになるのです。つまり、安産のための自然の現象ということです。
妊娠によってお腹が大きくなり、重心は前上方へ移動しすることが分かっています。お腹のバランスをとって、スウェーバックと呼ばれる歪んだ姿勢になります。さらに骨盤が前に倒れ、腰が反り,足底にも歪みが広がります。つまり、妊婦さんは変化したバランスを保つために, 姿勢を調節したり、運動時の調整が自然と行われています。
バランス調整を行なうことで、腰回りの筋肉には負担がかかり、当然疲労します。骨盤周りの関節にも負荷がかかり、腰痛を引き起こす要因になっています。その結果、制限がかかり、歩き方も変化します。また、先ほどお伝えしたように骨盤はリラキシンにより開いた状態が重なり、より物理的に負荷(メカニカルストレス)がかかりやすい状態になっていることが分かっています。
整形外科の分野においても骨盤ベルトを使用することで、腰痛が軽減すると報告されています。(Ostgaardら, 1994)
妊娠中に50%〜80%の方が腰痛を経験すると言われていますが、腹帯や骨盤ベルトを使うことで様々なメリットが得られます。多数の研究結果からまず、骨盤周囲径が減少し骨盤矯正されています。そして、姿勢を維持するための脊柱起立筋(板状筋・腸肋筋・最長筋・棘筋・多裂筋・回旋筋など)への負担も軽減されます。多裂筋(たれつきん)は背骨(脊柱)と腰骨(仙骨)に付着しているため、骨盤ベルトにより骨盤支持を行うことでこれらの筋肉に影響すると考えられています。腰痛や腰回りの不快症状が軽減され、日常生活にも好影響が与えられます。
Step1仰向けになって、膝を立てる
Step2足を左右対称にぴったり合わせ、膝の高さも揃える
Step3脚の内側ギュッとしめ、つま先をあげる
※ポイント:お腹を手で軽く押す。
Step4かかとで床を押し、お腹を引っ込める
Step5腰を支点にお尻を1cm上げドローイン
※注意:腰は絶対に床から浮かさないこと。
Step6鼻で息を吸いながら腹式呼吸も忘れずに
ドローインにより内臓下垂の改善が目指せます。
施術してもらっても、すぐに戻る歪みは自分で整えることが重要です。
How to be happy
~産後うつ状態から前向きに育児できるように~
産婦人科医 池川クリニック院長
池川 明 先生
帝京大学医学部卒。大学院修了。医学博士。
1989年横浜市に産婦人科の池川クリニックを開設。
2001年9月、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で『胎内記憶』について発表し、それが新聞で紹介され話題となる。現在、胎内記憶を世界に広める活動をしている。
『プラスムーブは縛るのに解放されるし、なぜかハッピーになれちゃう面白い方法です。全身にベルトを巻くってのが面倒臭くて、ネックではあるんですが、そんなのは結果を体感したらむしろやりたいに変わります。自分で答えを引き出せる事が何より良いです。』
Happy Woman @ クレオ大阪子育て館
産婦人科医 池川明先生と代表理事 中田智子のコラボ対談
「子育てが前向きになった。子どもとの接し方が変わった」と喜ばれている安産ベルト™️ですが、喜びが循環する形になっています。安産ベルトを1本ご購入されますと、NPO法人 日本こども支援協会に100円が寄付される仕組みとなっています。寄付金は子どもたちの人生を救うため、里親制度の啓発・支援・虐待防止に活用されます。『ママの幸せは家族の幸せ』日本姿勢予防医学協会は親も子どもも心と体が笑顔になれる社会を創ります。
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