妊娠が分かってから葉酸や鉄分のサプリメントを飲んでいませんか。貧血の妊婦さん以外、鉄剤サプリは摂取してはいけません。日本助産学会の最新ガイドラインを参考に科学的な研究結果をわかりやすくご紹介します*
*参考:エビデンスに基づく助産ガイドライン-妊娠期・分娩期・産褥期 2020
体の中の鉄の約2/3は血中のヘモグロビンに含まれています。ですので、鉄は生理機能・酸素を送るのに関わるタンパク質に不可欠な成分であり、健康維持に役立っています。 もし、鉄分が不足すると、十分な酸素が細胞に届けられません。その結果、疲れやすくなったり、免疫力が低下することが分かっています。鉄欠乏による貧血が起こるのを減らす効果があります。
妊娠するとお腹の赤ちゃんにも酸素を運ぶため、より多くの鉄分が必要になります。血液量は1.5倍にもなると言われています。その結果、妊婦さんは鉄分不足による貧血になりやすいことが分かっています。だから、全ての妊婦さんが鉄分を取るべきと考えがちですが、それは間違いです。
「鉄分や鉄分と葉酸を一緒に飲めば良い!」というのは噂レベルであり、確実に妊婦さんや赤ちゃんのためになっているという研究結果が出ていません。もちろん、思い込みのプラセボ効果として、効果を感じる方もいるようですが、副作用があるので注意が必要です。
鉄を過剰に摂取すると毒性が現れ、死亡する場合もあります。口から鉄剤を摂取すると、胃腸を刺激し、便秘や下痢の副作用を起こすなど、消化器症状を引き起こす可能性があります。
低出生体重児や早産のリスクを低下に有効という研究結果もありますが、確実に効果があるとは言い切れないことが分かっています。帝王切開の割合を減らすという話もありますが、それも不確定です。むしろ、副作用が発生しており、安産のためにむやみに鉄剤を取るのは危険です。
日本助産学会のガイドラインによると「予防的な鉄剤サプリメント摂取は勧められない。なお、妊娠中に貧血が認められた場合には、鉄剤による適切な貧血治療が行われるべきである。」とされています。つまり、妊娠中に貧血を起こした場合は自己判断で鉄剤サプリを購入するのではなく、通院中の産婦人科医に相談したり、助産師さんに相談することが重要です。
当初、鉄分をとるべきか悩んでいました。でも、妊娠初期の妊婦健診で血液検査を受けた際に、血液が多いことが分かり、お医者さんからも鉄剤サプリは摂らないように言われました。つまり、血液検査でも貧血気味であるかどうかが分かります。検査結果をもとにお医者さんに相談し、摂取を判断してくださいね。
How to be happy
~産後うつ状態から前向きに育児できるように~
産婦人科医 池川クリニック院長
池川 明 先生
帝京大学医学部卒。大学院修了。医学博士。
1989年横浜市に産婦人科の池川クリニックを開設。
2001年9月、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で『胎内記憶』について発表し、それが新聞で紹介され話題となる。現在、胎内記憶を世界に広める活動をしている。
『プラスムーブは縛るのに解放されるし、なぜかハッピーになれちゃう面白い方法です。全身にベルトを巻くってのが面倒臭くて、ネックではあるんですが、そんなのは結果を体感したらむしろやりたいに変わります。自分で答えを引き出せる事が何より良いです。』
Happy Woman @ クレオ大阪子育て館
産婦人科医 池川明先生と代表理事 中田智子のコラボ対談
「子育てが前向きになった。子どもとの接し方が変わった」と喜ばれている安産ベルト™️ですが、喜びが循環する形になっています。安産ベルトを1本ご購入されますと、NPO法人 日本こども支援協会に100円が寄付される仕組みとなっています。寄付金は子どもたちの人生を救うため、里親制度の啓発・支援・虐待防止に活用されます。『ママの幸せは家族の幸せ』日本姿勢予防医学協会は親も子どもも心と体が笑顔になれる社会を創ります。
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