静脈瘤を自分で改善する1分寝るだけエクササイズ

「膝裏の血管が・・・」それ！妊婦さんによくある静脈瘤（じょうみゃくりゅう）かもしれません。「治す方法ってあるんですか？」と聞かれることもあるので、今日は下肢静脈瘤について最新の研究なデータを参考に効果的な対策をお伝え致します。

＊参考：エビデンスに基づく助産ガイドライン－妊娠期・分娩期・産褥期　2020

静脈瘤と発生原因は！？

下肢静脈瘤（かしじょうみゃくりゅう）とは

写真のように血管が網目状に浮き上がったり、コブ状に盛り上がったりする症状です。血管の異常で拡張していますが、良性の病気で命に影響を与えるものではないと言われています。

なぜ妊婦さんに静脈瘤が多いの？

立ち仕事の方に起こりやすい静脈瘤ですが、妊娠中も発生しやすいことが分かっています。 理由は子宮が大きくなることで足の血液が心臓に戻りにくくなっているからです。同じような理由で、妊婦さんは浮腫みやすくなっています。

静脈瘤のサイン

「夜中のこむら返りがおこった。」とか「つっぱったような感じが残っています。」とか「痛みがあります。」とか「かゆいです。」などが静脈瘤であることの気づきを与えるサインです。では、静脈瘤のサインに気がつけばどうすれば良いのか？

静脈瘤の対策方法

弾性ストッキングも意味がない！？

弾性ストッキングは静脈瘤を改善すると記載し販売されているところもありますが、2020年最新の助産ガイドラインによると「弾性ストッキングでは静脈瘤の治療効果に関する結果は得られていない」と報告されています。

薬は副作用のリスク！

高血圧の予防や毛細血管の強化など血流改善効果があるとされるルチン（ルトサイド）では、「主観的症状 (夜間のこむら返り、疲労感、知覚異常感) が改善する」結果が出ています。しかし、同時に副作用が発生することが報告されています。そのため、最新の研究結果としては未だ有用な解決策が見つかっていないのが実情です。

自宅でできる静脈瘤対策

姿勢改善によるアプローチ

体の血液循環を整えることが重要です。そこで、世の中ではあまり実施されていないのが姿勢改善によるアプローチです。子宮が大きくなることで、妊婦さんの姿勢は大きく変化し、全身に歪みがある状態です。これを自分で整えることで、静脈瘤が改善した事例が複数あります。すぐに自宅でできる方法ですので、次に紹介する方法をお試しください。

大腸の負担を楽にしよう

そこで役に立つのが腹帯や骨盤ベルトです。骨盤を立ち上げ、骨盤前傾をニュートラルな位置に戻します。これは妊娠中の腰痛予防にもなりますし、産後のぽっこりお腹になる原因の対策にもなるので、メリットは大きいです。次に紹介するストレッチと合わせて行うとより、骨盤前傾を整えることができるので、お役立てください。

1分寝るだけストレッチ
〜循環不良を整える〜

安産ベルトを使った対策法

Step1仰向けになって、膝を立てる

Step2足を左右対称にぴったり合わせ、膝の高さも揃える

Step3脚の内側ギュッとしめ、つま先をあげる

※ポイント：お腹を手で軽く押す。

Step4かかとで床を押し、お腹を引っ込める

Step5腰を支点にお尻を1cm上げドローイン

※注意：腰は絶対に床から浮かさないこと。

Step6鼻で息を吸いながら腹式呼吸も忘れずに

ドローインにより内臓下垂の改善が目指せます。
施術してもらっても、すぐに戻る歪みは自分で整えることが重要です。