葉酸が妊婦さんに良いのはよく聞きますが、そもそも何のために飲んでいるか知ってましたか。日本助産学会の最新ガイドラインを参考に科学的な研究結果をわかりやすくご紹介します*
*参考:エビデンスに基づく助産ガイドライン-妊娠期・分娩期・産褥期 2020
葉酸を飲む目的を簡単に言えば、お腹の赤ちゃんの健やかな発育により、安産を目指すため。具体的には、神経管閉鎖障害(neural tube defects, NTDs)をを減らすために摂取しています。
国立保険医療科学院によると神経管閉鎖障害について下記の通り記載されています。
「神経管閉鎖障害とは、脳や脊髄などの中枢神経系のもと(神経管)が作られる妊娠の4~5週ごろにおこる先天異常です。我が国では、出生した赤ちゃん1万人に対して約6人の割合でみられます。神経管の下部に閉鎖障害が起きた場合、これを「二分脊椎」といいます。二分脊椎の起きた部位では、脊椎の骨が脊髄の神経組織を覆っていないため、神経組織が障害され、下肢の運動障害や膀胱・直腸機能障害がおきることがあります。神経管の上部で閉鎖障害が起きると、脳が形成不全となり、これを「無脳症」といいます。無脳症の場合、流産や死産の割合が高くなります。」
妊婦さんのマイナートラブルとして貧血や頭痛がありますが、葉酸でこれらを改善できません。貧血の対策としては鉄剤サプリの効果的な摂取方法のページが参考になります。
葉酸はほうれん草や果物やレバーでもとれますが、妊娠前からサプリを摂取しても良いと報告されています。期間は妊娠12週までで結果が出ています。逆に産後まで葉酸サプリをとる必要はありません。逆に摂取しすぎると生後の赤ちゃんに喘息などへの悪影響を及ぼす研究結果もあるため摂取しすぎには注意が必要です。
2020年の最新の研究結果で、葉酸を1日0.4mgとることで神経管閉鎖障害の発症が減ることがわかっています。妊娠12週以降は葉酸を摂取する必要はないですが、もし摂取する場合は1日1 mgを上限に摂りすぎないように注意して下さい。安産に繋がることを願っています。
How to be happy
~産後うつ状態から前向きに育児できるように~
産婦人科医 池川クリニック院長
池川 明 先生
帝京大学医学部卒。大学院修了。医学博士。
1989年横浜市に産婦人科の池川クリニックを開設。
2001年9月、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で『胎内記憶』について発表し、それが新聞で紹介され話題となる。現在、胎内記憶を世界に広める活動をしている。
『プラスムーブは縛るのに解放されるし、なぜかハッピーになれちゃう面白い方法です。全身にベルトを巻くってのが面倒臭くて、ネックではあるんですが、そんなのは結果を体感したらむしろやりたいに変わります。自分で答えを引き出せる事が何より良いです。』
Happy Woman @ クレオ大阪子育て館
産婦人科医 池川明先生と代表理事 中田智子のコラボ対談
「子育てが前向きになった。子どもとの接し方が変わった」と喜ばれている安産ベルト™️ですが、喜びが循環する形になっています。安産ベルトを1本ご購入されますと、NPO法人 日本こども支援協会に100円が寄付される仕組みとなっています。寄付金は子どもたちの人生を救うため、里親制度の啓発・支援・虐待防止に活用されます。『ママの幸せは家族の幸せ』日本姿勢予防医学協会は親も子どもも心と体が笑顔になれる社会を創ります。
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